タイ国鉄の寝台電車で、バンコクからチェンマイまで、移動する方法を紹介します。私の利用した電車はバンコク22:00発、チェンマイ12:10着の2等寝台(エアコン付き)で、値段は821バーツでした。
バンコクからチェンマイまでのアクセス方法
時刻表
電車のスケジュールは以下のタイ国鉄の公式サイトから調べることができます。Originに出発地、Destinationに目的地を選択して、Checkをクリックします。Timetableをクリックすると時刻表、Faresをクリックすると運賃表が表示されます。
バンコク発チェンマイ行きの電車(直行便)の時刻表(2017/7/3現在)は以下のようになります。
Number | Type | Departure | Arrive |
7 | Special Express | 08.30 | 19.30 |
109 | Rapid | 13.45 | 04.05 |
9 | Special Express | 18:10 | 07:15 |
13 | Special Express | 19.35 | 08.40 |
51 | Express | 22.00 | 12.10 |
車両やシートのタイプにより運賃は異なりますが、外国人ツーリストであれば、1等寝台か2等寝台の利用をお勧めします。
1等寝台は個室で、2名で上下のベッドを利用できます。1人で1室を使用する場合はRoomと書かれている費用を支払います。
2等寝台は個室ではありませんが、カーテンで区切られてプライバシーを確保できるので、最もお勧めできるクラスです。2等寝台車両はエアコン付きとなしがあるのでご注意ください。ベッドは上段と下段がありますが、運賃は僅かな差なので下段のベッドを選択することを強くお勧めします。上段ベッドはスペースが狭く窓もないため、乗っていて圧迫感を感じます。下段ベッドはスペースも広く、窓もあり、車窓の風景を見ながら目的地に行くことができます。
参考までにバンコク19:35発の運賃表を掲載しておきます。この電車の2等寝台車はJR西日本の退役車両を使用しています。
クラス | 上段 | 下段 | ルーム | |
First Class Day & Night Coach | 1等寝台 | 1,253 | 1,453 | 1,953 |
Second Class Day & Night Coach | 2等寝台 | 791 | 881 | – |
チケット購入・予約
私は出発の2週間くらい前に、バンコク駅の窓口で直接購入しました。目的地、日付、時刻、クラスを順番に伝えれば、モニターで確認しながらチケットを購入することができます。外国人の場合は名前とパスポート番号の提示が必要になります。チェンマイ行きの電車は人気があるので早めの予約をお勧めします。
一時中断されていましたが、現在はオンラインでもチケット予約できます。始めに会員登録してから、電車の予約手順に進みます。日本からの予約も可能で、Eチケットをプリントアウトすればそのままチケットになります。
■電車チケット 名前、パスポート番号が記載
バンコク駅(フワランポーン駅 /Hua Lamphong Station)
バンコク駅はフワランポーン駅とかクルンテープ駅などとも呼ばれますが、英語表記はBangkokです。バンコク駅にはバンコク市内からMRT(地下鉄)で行くことができます。MRT終点のフワランポーン駅 (Hua Lamphong)で降りて、2番出口に向かって地下道を進めばバンコク駅に直結しています。地下道の出口を出て正面がプラットフォーム、右手がチケットカウンターと待合室です。
■2番出口がバンコク駅に直結
■バンコク駅 英語の正式表記はバンコク
■コンコース チケットカウンターと待合室
■チケットカウンター 当日券と前売り(Advance)券窓口があるので注意
■出発スケジュール 現在遅延なし
電車に乗車
タイの鉄道駅に改札はないので、自由にプラットフォームに入り、電車に乗ることができます。検札が出発後なので、電車の番号と行き先を確認して、乗り間違えがないようにします。
■プラットフォーム
■行き先表示
■チェンマイ行きの電車 手前2車両がエアコン付きの寝台列車
■今回の旅程(参考) 地図は道路標示
■時刻表 全部で24駅停車
バンコク⇒チェンマイ道中
2等寝台の列車は、対面2人掛けのボックスシートで、夜間はベッドにチェンジします。今回は22時発でしたので、初めからベッドメークされた状態でした。通常はシートの状態で乗車し、夕刻になると車掌がベッドをセッチングしてくれます。最近はかなり減ったようですが、時々かなり寒い列車があるので、長袖を持っていくことをお勧めします。各車両にトイレはありますが、便器からレールが見える、垂れ流しのトイレです。
客層はタイ人と外国人旅行客でほぼ半々程度で、バンコク駅で80%程度、アユタヤで外国人が乗り込んできて満席になりました。途中の駅で若干の降車があり、チェンマイに到着したときには、7割くらいの乗客だったと思います。
下段のベッドを予約しましたが、身長177cmの私がギリギリ真っ直ぐになれるサイズです。少し窮屈ですが、体を伸ばして眠ることできることはできます。荷物は通路にも置けますが、少荷物なので寝台の中に持ち込こんでいます。ボストンバッグを枕の下に敷いて、デイバッグをハンガーに掛けると上手く収納できます。夜中には何回か起きてしまいますが、程よく揺れて朝まで気持ちよく眠ることができます。
電車内は有料で食事サービス(夕食、朝食)や食堂車もありますが、私はパン、お菓子、水を買って持ち込むようにしています。タイ鉄道の規則では列車内の飲酒は禁止されていますのでご注意ください。
翌朝は車掌に頼めばベッドを座席に戻してくれますが、ベッドのほうがプライバシーも確保できて快適です。チェンマイ到着の1時間くらい前になると、強制的に座席に戻されます。
今回は約30分遅れで無事にチェンマイに着きました。以前にバンコクからマレーシアのペナン島に行った時は8時間くらい遅延しましたが、このくらいならタイ時間の範疇です。
■シートを起こした状態 1対1の対面シート
■寝台下段 今回の寝台車両は幅が狭い
■寝台上段 上段は窓無しのカプセルルーム
■通路 通路に荷物置き場
■寝台 このスタイルが快適
■車窓から
■停車駅
チェンマイ駅
チェンマイ駅は終着駅のため乗り過ごす心配はありませんが、途中下車する場合はアナウンスが分かりにくいので、グーグルマップなどで確認することをお勧めします。
チェンマイ駅では電車を降りて、電車の進行方向に進めば出口があります。チェンマイ駅の出口では、タクシーなどが客待ちをしております。駅の前からソンテウに乗れるみたいですが、見当たらなかったので今回は100バーツで白タクに乗りました。
■チェンマイ駅プラットフォーム
■チェンマイ駅 お疲れ様でした
バンコクからチェンマイまでの、寝台電車でのアクセス方法の紹介でした。時間を掛けた電車の旅も風情があり、いい経験になるのではと思います。
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