ジョホールバルからクアラルンプールにマレー鉄道(KTM)で移動する方法

マレーシアのジョホールバルからクアラルンプールまで、マレー鉄道(KTM)で移動する方法を紹介します。近年、マレー鉄道は汽車から電車への切り替えを行っている最中で、運行方法がよく変わっているようなのでご注意ください。私がKTMに乗車したのは2017年3月です。

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マレー鉄道(KTM)概要

マレー鉄道(KTM)は近年、ディーゼルエンジンの汽車から電気を使った電車に切り替えている最中です。沢木耕太郎さんの深夜特急の舞台となった、シンガポールからバンコクまでの寝台電車はマレーシア内は廃線になりました。現在ではタイ国内のみ寝台電車が運行されています。また、イースタン& オリエンタル・エクスプレスという豪華列車は、現在も同路線を運行していますが、30万円以上のスペシャルプライスです。

 

時刻表と運賃

鉄道でジョホールバルからクアラルンプールに移動するには、直行便はなくジェームス駅で乗り継ぎが必要になります。JBセントラル発は昔の汽車、ジェームス発は最新の電車になります。

JBセントラル(JB Sentral) ⇒ ジェームス(GEMAS) 汽車
ジェームス(GEMAS) ⇒ KLセントラル(KL Sentral) 電車

電車は1日に数本しかなく、1日でジョホールバルからクアラルンプールに移動するには1本しかありません。KLセントラルまで、ジェームス駅(GEMAS)での乗り継ぎ時間を含めると、7時間以上の長旅になります。運賃は合わせて52リンギットです。ちなみにシンガポールからクアラルンプールまではバスでも5-6時間で移動できます。

区間出発到着運賃
JB Sentral ⇒ GEMAS10:0014:2521リンギット
GEMAS ⇒ KL Sentral15:0017:1231リンギット

■路線図(駅は省略) 下から上に移動

■KTM時刻表 便数は少ない

チケット購入

チケットはマレー鉄道(KTM)の公式WEBサイトから予約できます。ユーザー登録をしてから、電車と座席を指定して、クレジットカードで決済します。EチケットがEメールで届くので、プリントアウトすれば実券として使えます。(スマホ表示で乗車していた人もいた)

注意:予約サイトが変更になっているようです。(2018/9/28追記)

予約は10分位で完了し、手順通りに進めたら特に難しいところはありませんでした。1週間前の予約で、半分くらいのシートは既に埋まっていました。

■Eチケット 印刷して実券として使用可

JBセントラル(JB Sentral)→ジェームス(GEMAS)

チケットには30分前に駅に着くようにと書いてありますが、10分位前にJBセントラル駅に行けば問題ないと思います。JBセントラル駅の電光掲示板が消灯しておりましたが、電車の発着が少ないので迷うことはないと思います。イミグレ側のがシンガポール行き道路が側がクアラルンプールの行きのプラットフォームです。改札は常時オープンしておらず、電車の出発時間の少し前に開きます。改札がオープンしたらEチケットを提示し、エスカレーターを降りてプラットフォームに向かいます。

■JBセントラル駅 ショッピングモール側から

■JBセントラル駅内部 電車は少ないが駅は広い

■JBセントラル駅待合室 電光掲示板は消灯

■JBセントラル駅改札 Domestic Arrival & Departure Hall側に進む

改札が開いた時間には既に電車が到着しており、乗れるようになっています。電車は相当古く、特に先頭の機関車は年季が入っています。客室車両はそこまで古くはありませんが、列車の中にはドアが無いものや開けたまま走っている車両もありました。

シートはリクライニングして座り心地もよく、長旅でも不快ではありませんでしたが、シートは前後(進行方向)に向きが変わりませんでした。

■機関車 機関車トーマス???

■客車 機関車ほどではないがそこそこ古い

■電車車内 意外と快適

■旅程 11駅、4時間35分の旅程

列車には車掌と清掃員が乗務しており、車掌による検札は出発直後にありました。車掌は親切で、降りる駅の少し手前で知られてくれます。電車内の車内販売はありませんでしたので、KLセントラルに着くまでの食料と飲料は、JBセントラル駅で買い込んでおいたほうがいいと思います。

道中は都市らしいところは殆どなく、見渡す限り一面のジャングルで、マレーシアらしい風景を見ることができます。スケジュールは初め20分くらい遅れていましたが、ジェームス駅には10分くらい早く到着しました。

■車窓から1 一面を覆い尽くすジャングル

■車窓から2 ジャングルと広大な大陸

ジェームス(GEMAS)→KLセントラル(KL Sentral)

乗り継ぎ駅のジェームス駅は何もない所で、殆どの客はクアラルンプール行きの電車に乗り継ぎしていました。ジェームス駅で改札を出る必要はなく、降りたプラットホームでそのまま待てば、そのままKLセントラル行きの電車に乗れました。電車の発車後に車掌が回ってきて、検札を受けます。

■ジェームス駅 周りには何もない

ジェームス駅からはETS(ElectricTrainService)と呼ばれる、マレーシアの最新式の電車が運行しています。車両は運行が始まったばかりで、とてもキレイで快適でしたが、こちらもシートの前後の向きは変わりませんでした。売り子による車内販売はありませんでしたが、軽食と飲み物の販売所が列車内にありました。

道中はこちらもジャングルが多くなっていますが、クアラルンプールに近づくとつれて、都市が多くなってきました。こちらの電車も時間通りに、KLセントラル駅に到着しました。

■ETS列車 ピカピカの新電車

■車内 シートの向きが変わらないのが残念

■車内モニター 最高スピードは140km/hくらい

■旅程 2時間21分の旅程(止まらない駅あり)

■KLセントラル駅 クアラルンプール到着

今回は乗り継ぎを含めると7時間超えの鉄道の旅になりましたが、のんびりと景色を見ながら退屈もせずに過ごせました。個人的には昔の寝台特急も並行して運行してほしいという願いもありますが、これも時代の流れとして受け入れるしかないのかと思います。

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