バンコクからラオスのビエンチャンまで、寝台電車と国境電車を乗り継いで行く方法を紹介します。後編はノンカーイ駅からビエンチャンまで、国境電車を白タクの乗り継いで行きます。
ノンカーイ⇒ビエンチャン 移動方法概況
ノンカーイ駅からビエンチャンへの移動はバスが一般的で、この方法はどうしても電車で国境(メコン川)越えたいという鉄道ファン向けの移動方法です。
国境電車のデメリットを3つ上げておきます。このなかで一番ネックなのは、タナレン駅からビエンチャンまでの移動手段が不確実なことです。
・タナレン駅からビエンチャン行きの移動方法が不確実
・値段が高い(バスは100バーツ以下で頻繁に出発)
ノンカーイ駅からビエンチャン 概要
ノンカーイ駅からビエンチャンに移動するには、以下のステップになります。ノンカーイ駅とタナレン駅で入出国手続きが必要になります。
2.出国審査 ノンカーイ駅
3.ノンカーイ駅⇒タナレン駅 国境電車
4.入国審査 タナレン駅
5.タナレン駅⇒ビエンチャン市内 白タク
チケット購入 ノンカーイ駅
ノンカーイ駅についたら、駅の窓口でタナレン駅行きのチケットを購入します。
国境電車は1日2往復で、ノンカーイ発は07:30と14:45、タナレン駅発は10:00と17:30です。ノンカーイ駅からタナレン駅までは1駅で、約15分の乗車時間です。
価格は電車チケットのみが20バーツ、ビエンチャンのバスターミナルまでの送迎付きのチケットが300バーツです。私は20バーツの電車のみのチケットを購入しましたが、心配な方は送迎付きのチケットを購入した方がいいと思います。
電車チケット+ビエンチャン(バスターミナル)送迎 300バーツ
■ノンカーイ駅
■時刻表 ノンカーイ駅-タナレン駅 1日2往復
■チケット パスポート番号不要
出国審査 ノンカーイ駅
ノンカーイ駅でタイの出国審査をします。プラットホームのラオス側に電車の発着時のみ開くイミグレカウンターあります。通常の出国手続きと同様に、出国カードとパスポートを提出して、タイの出国スタンプを押してもらいます。
ノンカーイ駅のイミグレーションはユルユルで、出国審査なしでも出国できてしまうのでご注意ください。(トイレに行きたいというとノーチェックでタイ側に戻れます)
■ノンカーイ駅 イミグレーション
■待合室 中立ゾーン
ノンカーイ駅⇒タナレン駅 国境電車
出国審査を終えてプラットホームで待っていると、出発時刻の10分くらい前に電車が到着しました。電車はボックスシートのエアコンなし車両でした。バンコクからの寝台電車には大勢のツーリストが乗っていましたが大部分が降りてしまい、そのまま国境電車でタナレンに向かったのは20人くらいでした。
定刻になると電車は出発し、ラオスのタナレン駅に向かいました。路線はメコン川を渡るだけの短距離路線で、定刻の07:45にはタナレン駅に着きました。ともあれ、電車で国境(メコン川)を超える旅の目的は達成しました。
■国境電車
■電車内部 エアコンなしのボックスシート
■タイ-ラオス・フレンドリーブリッジ タイ側
■タイ-ラオス・フレンドリーブリッジ ラオス側
■電車の通行中は車両通行止め
■タナレン駅 周囲に何もなし
入国審査 タナレン駅
タナレン駅もプラットホームにイミグレカウンターがあります。日本人観光客の場合、ラオスはビザ不要のため、「IMMIGRATION CHECK IN」の窓口で入国審査します。
入国カードは辺りに置いてなく、イミグレーションの窓口でカードを貰います。少し無作法ですが隣から割り込んで、カードを入手するといいと思います。カードを入手したら記入していきますが、一般的な内容だけです。
イミグレ窓口では入国カードとパスポートを提出して、50バーツを現金で払い、ラオスの入国スタンプを押してもらいます。ラオスに入出国するときにウィークエンドや朝夕の時間帯は入国税(?)が必要です。
タナレン駅のイミグレーションもユルユルで、自由に国境を往来できてしまいますが、出国時のトラブルになるので入国審査は確実に終えてください。また、ビエンチャン行きの送迎チケットを持っていない人は、白タクの争奪戦になる可能性があるので、ダッシュで入国審査を済ませることをお勧めします。
■タナレン駅 イミグレ
タナレン駅⇒ビエンチャン市内 白タク
今回の旅程で最大の不安要素は、タナレン駅からビエンチャンへの移動でした。タナレン駅はなにもない田舎の駅で、白タク以外の移動手段がありません。到着したら白タクがいなかったなどの情報もあったので、不安がつきまとっていました。最悪の場合はタナレン駅で2時間15分待って、乗ってきた国境電車でノンカーイ駅に戻り、バスでビエンチャンに行こうと思っていました。繰り返しますが、不安な人はノンカーイ駅で送迎付きのチケットを購入したほうがいいと思います。
ラオスの入国手続きを終えて、プラットホームの先に進むと、白タクが客待ちしていました。近くに行くと早速白タクの運転手から、言い値でビエンチャンまで500バーツ(少し割高)と声を掛けられました。高すぎるので相乗りの客を探して来るようにと言うと、相乗りでも400バーツと殆ど下がりません。運転手の言い分は、ノンカーイ駅のバスターミナルまでの送迎付きチケット代金が300バーツで、バスターミナルからホテルまでの送迎料が別途100バーツとのことです。その後も少し交渉し、最終的には白タクの貸し切りでホテルまで400バーツで合意しました。400バーツは少し不本意(相場内)な結果ですが、白タクの台数より降車客のほうが明らかに多かったため、強い交渉は諦めました。
白タクは8人乗りのワゴン車で、約30分でビエンチャンのホテルに到着しました。ビエンチャンはもともとタクシーが高いのすが、運転手は非常に親切な方でした。
ビエンチャンまで鉄道を乗り継いでいく方法の紹介でしたが、パタヤから18時間掛かりました。お疲れ様でした。
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