バンコクからアランヤプラテートまで鉄道を利用したアクセス方法を紹介します。始めにお断りしておきますが、アランヤプラテートまでは利便性、快適性からバス利用がファーストチョイスで、電車に乗ることが目的以外の人にはあまりお勧めできません。
時刻表・運賃・営業距離
バンコクからアランヤプラテートは、3等クラスの列車が毎日2本運行しております。タイ国鉄の3等クラスは各駅停車、座席指定なし、エアコン無しの最低クラスで、いわゆる鈍行列車のことです。
バンコク駅とアランヤプラテート駅はともに終着駅で、運行スケジュールは早朝発と昼発の2本のみです。所要時間は6時間程度で営業距離は254.5km、運賃は破格の48バーツです。
列車番号 | バンコク発 | アランヤプラテート着 |
275 | 05:55 | 11:35 |
279 | 13:05 | 17:35 |
列車番号 | アランヤプラテート発 | バンコク着 |
280 | 06:40 | 13:55 |
276 | 12:05 | 19:40 |
ちなみに同区間のバスはモーチット、エカマイ、空港から、1日20本近くが運行しています。所要時間は電車と同じ6時間くらい、運賃は200バーツくらいしますが、バスのほうがはるかに快適です。
バンコク駅
バンコク駅はフワランポーン駅、クルンテープ駅などとも呼ばれますが、私は英語の正式標記に従ってバンコク駅と読んでいます。アクセスはBTS終点のフワランポーン駅から、地下道を通って直結しています。
駅はチケット売り場側とプラットフォームに分かれていますが、改札はないので自由に往来できます。3等電車の乗り方は非常に簡単で、窓口でチケットを買うか、電車の中でもチケットを買うことができます。寝台特急はチケット購入時にパスポートの提示を求められますが、3等クラスは不要です。
■バンコク駅 正面がチケット売り場、奥がプラットフォーム
■タイ国鉄 チケット
鉄道乗車・道中
バンコク駅構内に電光駅掲示板があり、列車のプラットフォーム番号が記載されているので、目的の電車に乗ればアランヤプラテートまで行けます。間違えることはないと思いますが、行き先は駅員に聞くなどしっかり確認することをお勧めします。
今回乗車する列車は3等クラスなのでエアコンはありませんが、タイ国鉄の中ではマトモな列車でした。とはいってもシートは鉄板、窓全開でホコリまみれで、日本ならとっくに博物館行きの列車です。
始発駅のバンコク駅から乗車しましたが出発時から満席で、途中から立ち客でるほどの混みようでした。混んでいて身動きの取れない区間が多く、シートの硬さもあり、背中と腰の痛みに耐えながらの移動になりました。30分遅れでアランヤプラテートまで着きましたが、毎度のことながらタイ国鉄の3等クラスは過酷な旅になります。
■アランヤプラテート行き列車 これでもかなりマトモな方
■行き先 客車横のプレートで行き先を確認
■旅程図(写真は道路移動)
■客車内1 写真は出発直後で徐々に混んできた
■客車内2 到着1時間くらい前から空き出した(身体を伸ばせだいぶ楽になった)
アランヤプラテート到着
線路はカンボジア国内まで続いておりますが、アランヤプラテート駅が終着駅です。
国境(ボーダー)を目指すのであれば、客待ちしているトゥクトゥクとバイタク乗れば行けます。バスターミナルから国境まで、トゥクトゥクが100バーツ、バイタクが60バーツだったので、このくらいが運賃の相場です。
■アランヤプラテート駅
■アランヤプラテート駅 客引きがうるさい
今回は鉄道を利用したアランヤプラテートまでの移動方法でしたが、タイ国鉄の3等電車は基本的にお勧めしません。なお、タイで電車の旅をしたいのであれば、快適な寝台電車を利用してチェンマイやウドンタニーになどに行くことをお勧めします。
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