コラート(ナコンラチャシーマー)からバンコクまで鉄道を使って移動する方法を紹介します。
同区間は夜間の寝台電車と昼間の座席電車が運行しています。寝台電車は乗車時間が約5時間のため、深夜の時間帯に乗降車が必要になります。昼間の座席電車は時間が掛かる、便数が少ないなどのデメリットばかりで、皆様にはバス移動を強くお勧めします。当記事は紀行記としてお読みいただければ幸いです。
注意:私はコラート駅の一駅(2.6km)手前の「Thanonchira Junction駅(旧市街地)」で降車してますが、便宜的に一部をコラートと記載させていただきます。
コラートからバンコクに鉄道で移動する方法
時刻表、運賃
コラートからバンコクまでの鉄道は1日に10本運行しています。東北線のノンカイ方面とウボン方面からの路線が利用できます。寝台電車が多く、昼間の利用しやすい時間帯の電車は限られています。
■コラート駅⇒バンコク駅
Thanon | コラート | バンコク | 備考 |
08:06 | 08:22 | 14:15 | 普通 |
09:58 | 10:18 | 14:55 | 急行 |
12:17 | 12:33 | 18:40 | 快速 |
15:08 | 15:23 | 21:10 | 快速 |
18:31 | 18:47 | 22:55 | 特急 |
22:34 | 22:53 | 04:35 | 寝台急行 |
23:09 | 23:25 | 05:00 | 快速 |
– | 23:59 | 05:15 | 寝台特急 |
00:20 | 00:36 | 06:40 | 寝台急行 |
01:26 | 01:42 | 07:20 | 快速 |
■バンコク駅⇒コラート駅
バンコク | コラート | Thanon | 備考 |
05:45 | 10:01 | 10:18 | 特急 |
06:40 | 12:12 | 12:31 | 快速 |
10:05 | 14:27 | 14:48 | 急行 |
11:40 | 16:50 | 17:04 | 普通 |
15:20 | 21:15 | 21:32 | 快速 |
18:35 | 23:18 | 23:33 | 寝台急行 |
18:55 | 00:07 | 00:36 | 快速 |
20:30 | 01:36 | – | 寝台特急 |
21:30 | 02:36 | 02:51 | 寝台急行 |
22:45 | 04:19 | 04:35 | 快速 |
同区間の営業距離は266.28kmで、運賃は電車のクラスによって大きく異なります。運賃の安い順に普通3等(エアコンなし)51バーツ、急行3等(エアコンなし)201バーツ、急行2等(エアコン付き)327バーツ、特急1等427バーツ、寝台車は種類により500バーツくらいからです。
■チケット 実質普通電車にも関わらず、急行電車のため201バーツと高い
■旅程図(地図は道路用)
コラート駅
旧市街地のホテルに宿泊したため、コラート駅の1つ手前のThanonchira Junction駅から乗車しました。新市街地からなら、コラート駅から乗車するのが良いと思います。
昨日のウドンタニーからコラートまでの鉄道移動で戦意喪失気味でしたが、一晩寝たら少し元気が出て、懲りずにバンコクまで鉄道で帰ることにしました。昨日と違い、エアコン付き車両の急行電車に乗れば、なんとかなるだろうと楽観視していたら悲劇が始まりました。
出発時間の20分くらい前に駅に到着し、バンコクまでのチケットを購入しようとしました。エアコン付き車両は既に売り切れで、3等車両しかないと言われ、郊外のバスターミナルまで移動するのも面倒くさかったので、エアコン無しの3等の座席指定を201バーツで購入しました。エアコン無しとはいえ、一応は急行列車の座席指定なので、昨日のようなことはないと、この時点では思っていました。
駅のプラットホームで駅員に乗り場を確認し、定刻ぴったりに来た電車に乗り込みました。
■Thanonchira Junction駅地図
■コラート駅地図
■Thanonchira Junction駅正面
■Thanonchira Junction駅
■線路は自由に渡れる
コラート駅⇒バンコク駅
急行電車のため普通電車と違う素晴らしい電車が来ることを期待していましたが、到着した電車は昨日同様の朽ち果てたボロ電車で愕然としました。4両編成で間の1車両のみがエアコン付き車両で、他の3両は昨日と同様のボロ電車です。更に指定席車両ながらオーバーブッキングで、立ち乗客が大勢います。この時点で完全に心が折れましたが、バンコクまでの5時間の苦痛を覚悟して電車に乗り込みました。
乗車すると私のシートに誰かが座っているようで、車掌に告げてなんとか座席を確保しました。車両は昨日と同様に、エアコンなし、シートがボロボロ、ノイズがうるさい、ホコリまみれの問題だらけの車両です。しかも満席なので足が伸ばせず、道中ずっと窮屈な姿勢を強いられました。途中で降りるわけにもいかないので、苦行に耐えながら5時間のカウントダウンが始まりました。
せめてもの慰めは定刻どおりにバンコク到着したことと、ドア脇のベンチシートで少しだけ足を伸ばせれたことくらいです。狭いボックスシートの4人掛けでは更に苦痛だったと思います。
■急行電車(汽車)
■車内の様子 満席でげんなり
バンコク駅
定刻通りにバンコクについて、やっと苦行から開放され、MRTでバンコク市内に向かいました。
前日のウドンタニーからコラートよりも、コラートからバンコク間の方が混雑していた分更に辛い鉄道移動になりました。運賃も各駅停車が51バーツに対し、急行電車(実質普通電車)のため201バーツもします。とても約4倍の運賃に見合う価値はなく、これではバス運賃と同程度になってしまいます。
鉄道の旅は風情があって好きなのですが、最低でもエアコン付き車両に乗るべきというのが今回の教訓でした。今回はウドンタニーからバンコクまでエアコンなしの電車で2日間掛けて移動し、経験値は上がったものの苦行に耐えながらの帰路になりました。
■バンコク駅 地図
■バンコク駅1
■バンコク駅2
コメント
今、コラート泊で明日朝の鉄道でバンコクに向かおうと考えていました。が、良い話は聞かず迷っていました。ラオスからの旅でちょい疲れていたのでギブアップ。やっぱりバスにします。
情報ありがとうございました!
タケ様
やはり鉄ちゃん以外はバスが普通だと思います。www
道中良い旅になることを祈念しております。