パタヤでコンドミニアムを借りる方法を何回かに分けて紹介していきます。今回はコンドミニアムとアパートの違いをお伝えします。
パタヤで借りられる住宅の種類
パタヤで借りられる住宅はいくつかの種類がありますが、今回はコンドミニアムとアパートの違いを主に説明します。コンドミニアムとアパートを同義に思われている人もいると思いますが、両者に明確な違いがあります。
・アパート ⇒ 賃貸アパート
・サービスアパート
・ホテル
コンドミニアムは日本では分譲マンションと言われているもので、各部屋のオーナーが部屋ごとにが貸し出している物件です。このため同じコンドミニアムであっても、内装、家具、家賃などの契約条件は部屋によって異なります。
一方アパートは日本で賃貸アパートと言われているもので、アパート全体が同じマネージメントで管理されています。
他にも長期契約でホテルに住み続けることも可能ですが、コストと隣室に入れ替わりが激しいのが難点です。ホテルとアパートのいいとこ取りのサービスアパートもありますが、パタヤにあまり物件がありません。
部屋のグレードはコンドミニアムのほうが高級感が強くなり、同じ予算であればコンドミニアムが一番いい部屋に住むことができます
コンドミニアムとアパートの違い
コンドミニアムとアパートの違いをまとめてみました。あくまでも一般的な事例として紹介しますが、オーナーが違う以外は、両者の違いが曖昧なところもあります。
項目 | コンドミニアム | アパート |
オーナー | 部屋ごとに違う | 建物全体が同じオーナー |
家賃 | 1万バーツ以上 高級 | 1万バーツ以下 ローカル |
デポジット | 2ヶ月 | 1ヶ月 |
契約期間 | 1ヶ月 | 1年 |
契約方法 | 不動産会社経由かオーナーと直接交渉 | 直接訪問 |
家具 | あり | あり |
電気製品 | あり | あり |
キッチン | あり | アパートにより |
電気・水道 | 実費 | 手数料が上乗せ |
WiFi | 個人契約が多い | 無料 |
トラブル | 不動産会社、オーナー、コンドに連絡 | アパートで対応 |
在留届(TM30) | 個人管理 | アパートによる |
オーナー・家賃・契約期間・契約方法
コンドミニアムは部屋ごとにオーナーが違い、良いオーナーに巡り会えるかは運次第になります。一方でアパートは建物全体が同じマネージメントで行われているので、一定のサービスを受けることができます。
家賃1万バーツ以下のコンドミニアムはあまりなく、低予算を目指すのであればアパートがターゲットになります。デポジットはアパートが1ヶ月、コンドミニアムは2ヶ月のケースが多くなっています。デポジットは退去時にクリーンング代(千バーツ程度)を引かれることはありますが、よほどの問題がない限り、大部分は戻ってきます。
契約期間はコンドミニアムは1年、アパートは1ヶ月が基本となります。コンドミニアムでも交渉により短期契約も可能ですが、家賃が割高になります。他にも諸般の手続きやWiFi契約(1年縛り)などがり、コンドミニアムの短期契約にはあまりメリットがないように思います。
契約方法はアパートは直接アパートに行き、部屋を見て諸条件を確認すれば、即日入居できます。アパートは不動産会社では扱っていなく、ネットに情報もあまりないので、自分の足で稼ぐ必要があります。ソイの中の見えないところにもアパートはたくさんあるので、とにかく歩き回ることがポイントです。
コンドミニアムはオーナーと直接交渉するか不動産会社を通す方法がありますが、オーナーはタイ人だけでなく外国人も多く、不動産会社を利用したほうがいいと思います。不動産会社を通すと少し家賃が高くなりますが、双方の仲裁役としてコントロールしてくれるので泥沼の騒動にはなりにくくなります。
家具・電気製品・キッチン
アパート、コンドミニアムともに家具、電気製品はフル装備でついているので、キャリーケース一つで引っ越しすることができます。コンドミニアムに簡易キッチンはついていますが、アパートはキッチンあり/なしの場合があります。
コンドミニアムの家具や電気製品はオーナーの好みになり部屋ごとに違います。(最近は家具、家電付きの分譲も多い)テレビ、冷蔵庫、電子レンジ、クッキングヒーターはだいたいついていますが、洗濯機はついていない物件もあります。
電気・水道・WiFi
電気代、水道代は家賃に含まれず、借り主が別途負担する必要があります。電気代はコンドミニアムの場合は電力会社からの請求金額ですが、アパートは手数料を上乗せされます。本来の電気代は1ユニット(kwh)当たり4-5バーツですが、5-10バーツで請求されます。ちなみに、日本の電気代は1kwh当たり20-25円くらいです。入居前には電気代の単価は必ず確認するようにしてください。一方で水道代は数百バーツなので無視してもいいのかと思います。
WiFiはアパートにはついていますが、コンドミニアムはついていないケースも多くなります。その場合は個人でプロバイダーと契約(月600バーツくらい)する必要があります。プロバイダー契約は工事料とルーター費用が無料の代わりに、1年縛りになることが多くなります。
トラブル
タイの住宅はトラブルが頻繁に発生します。アパートの場合はアパートの管理人に伝えれば解決します。コンドミニアムはトラブル時が起きた時の連絡先が、オーナーか不動産会社かコンドミニアムかを確認する必要があります。
在留届(TM30)
短期旅行者には馴染みがありませんが、外国人がタイに滞在するとイミグレに在留届(TM30)を提出する必要があります。ホテルでは知らない間に届けてもらえますが、アパートやコンドミニアムは注意が必要です。最近では罰則が強化されているようで、在留届(TM30)は最終的には個人で管理する必要があります。
まとめ
今回はコンドミニアムとアパートの違いを説明しました。ある程度の予算があり、1年以上滞在する場合には、コンドミニアムが選択肢に入るのかと思います。
私は利用したことはありませんが中短期でコンドミニアムを借りるにはAirbnbなどの民泊を利用するのも選択肢です。Airbnbもオーナー次第で当たり外れがありますが、数ヶ月の滞在に魅力的な物件もあります。なお、タイで1ヶ月未満の民泊は違法(実際には蔓延)なのでご注意ください。
期間 | 条件 | 住居 |
短期(1ヶ月未満) | ホテル・ゲストハウス | |
中期(1ヶ月以上) | 低予算 | アパート |
中予算 | コンドミニアム(民泊:Airbnbなど) | |
長期(1年以上) | 低予算 | アパート |
中予算 | コンドミニアム(不動産会社経由) |
コメント