アパート前のコンドミニアム建設工事の様子 第2回

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アパート前の高層コンドミニアム建設工事の様子 第2回

2017年9月15日のブログでアパートの前に高層コンドミニアムが建つことをお知らせしました。最初はダラダラ工事をしていましたが、最近工事が本格的になり騒がしくなりました。約1.5ケ月経過時点の様子をお知らします。

リンクはこちらから:アパートの前に高層コンドミニアムが建つみたいです

工事の様子

これまでにもお伝えしているように、来年の夏に10階建て以上の高層コンドミニアムがアパート裏の空き地に立つそうです。9月中旬からは工事が始まり、最近になって工事が本格化しました。重機が出入りしたり、パイル(杭)打ちの作業音で、騒々しい日中を過ごしています。

工事開始後はタイらしくノンビリしたもので、数人規模で週に4-5回のペースでした。その間に、送電用トランス設置、防護フェンス設置、不要物搬出、草刈りなどを行っていました。重機も小型のパワーショベルと搬入出のトラックのみで、手作業で細々と工事をしていました。

10日くらい前にようやく更地になり、パイル打ちが始まりました。驚いたことにタイのパイル打ちは手作業で行うようで、興味深い方法ですので次項で紹介しょうと思います。

タイの工事は朝7時頃から夕方の5時頃まで、土日も含めて突貫で行われるようです。酷暑の中建設作業員は勤勉に働いており、敬意を表します。

パイルは敷地の左端まで設置していますので、私の部屋の真正面に高層コンドミニアムが建つことになります。現在はアパートの窓からパタヤの景色を見渡せて気に入っていますが、完全にシャットアウトされそうです。一方で月に数回行われる屋外コンサートの騒音は、遮断され軽減されそうです。まだどうするか決めていませんが今季のハイシーズン終了後に、新しいアパート探しでもしようかと思っています。

■2017年9月15日 工事開始時の様子アパート前の開き地

■重機も来るようになりましたコンドミニアム工事

■2017年10月29日 本日の様子 パイル打ちの作業中
コンドミニアム工事

タイ流 パイル打ち

知っていてもまったく役に立たない知識ですが、タイ流のパイル打ち工事があまりにもアメージングなので紹介しておきます。

日本のパイル打ちは、大型の重機でドリルで下穴を空けてから、完成したパイルを重機で打ち込みます。機械作業で1日に相当数のパイルを打ち込めるように思います。これは最新の技術でなく、私が子供の頃から行われていたように記憶しています。

一方でタイのパイル打ちは完全に手作業で、モーター付きの鉄ヤグラを組み立てて、3人1組で行います。概要はパイルの型となる鉄パイプ地面に打ち込み、その後に鉄筋とコンクリートを流し込みパイルを現場で作成します。もちろん、効率は上がらず1日に1,2本しかパイルを打つことができず、現在は鉄ヤグラ3セットでパイルを打っています。

パイル打ち手順

1.鉄ヤグラを組み立てる
・電動モーターが2個付いており、数種類のアタッチメント(重りなど)を上下させてパイルの型を打ち込む

2.パイルの型になる大型の鉄管を、連結させながら地面に打ち込む
・鉄ヤグラに重りセットしてモーターで上下させて、水を掛けながら地面に型を打ち込む
・鉄管はドラム缶程度の直径で長さが1.5m程度 両側にネジが切ってあり連結可能
・鉄管を次々に連結させながら地面に打ち込む 7-8本連結して10m以上
・鉄管の中の土砂は外に掻き出す 鉄管より一回り細い、掻き出しようのアタッチメントを使用

3.現場で鉄筋を組み立てて型の中に入れて、コンクリートを流し込む

4.鉄管の型を鉄ヤグラで吊り上げて抜き取る

5.大型クレーンで重りを使って、パイルの高さを微調整

アパートの部屋から見ていると、なんとも非効率に見えますが、器用にパイルを打ち込んでいきます。パイルを垂直に打ち込めるのか、コンクリートと鉄筋は均一に浸透しているか、硬い岩盤はどうするのかなど、いろいろな疑問は湧きますが、問題なくパイルを打ち込んでいます。現在パイルを20本くらい打ち込んだと思いますが、まだしばらく続きそうです。

■杭打ちの様子 鉄ヤグラでモーターで重りを上下 手前が発電機コンドミニアム工事

■杭打ちの様子(拡大図) 右側に鉄パイプが杭の型コンドミニアム工事

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シェパードの東南アジア放牧記 from パタヤ

コメント

  1. hiro より:

    丸亀製麺にコメントさせていただいたhiroです。おおー、私の好物話が来ましたね~。
    この工法は多分「場所打ち杭」と呼ばれているものでしょうね。日本でも昔(20~30年前位)はたまに見かけた工法ですが、シェパードさんご指摘のようにコンクリート打設に熟練を要しますので、最近はケーシングで中堀してコンクリート杭又は鋼管杭を落とし込むアースオーガー工法が大半ですね。そうですか、パタヤは海沿いなので地盤があまりよくないから杭基礎なんでしょうね。ちなみに日本初の超高層ビルである霞が関ビルは地盤がいいので直接基礎です。あっ、これはご存知かもしれません。
    長々と失礼しました。

    • Shepard より:

      Hiro様

      コメントいただきありがとうございます。

      建築関係に詳しいようで、大変勉強になりました。
      もっとも私の生活にはあまり役に立ちそうもありませんが・・・・・(www)
      アパートの窓から見ていると時間はかかりますが上手に垂直にパイルを打ち込んでおります。
      また、鉄ヤグラのモーターの使い方も色々な技があるようで感心しております。
      本日も朝からコツンコツンやっています。