最近LCCの機内持ち込み手荷物の制限が厳しくなっているようです。LCC各社の機内持ち込み手荷物の制限についてまとめてみました。
LCCの運賃体系と手荷物
LCCはLow-cost carrierの略で運賃の安さが魅力のエアラインです。運賃体系はオプション制を採用しており、機内食、飲み物、シート指定、荷物預入れ、遅延・欠航保険はすべて別料金が必要です。最近は頻繁にLCCのプロモーションを見かけますが、オプションなしの料金提示で、オプションを追加するとレガシーキャリアとあまり値段が変わらなくなることもあります。
値段を追求してLCCを選択するのであれば、すべてのオプションを外すのがポイントです。例えば、食事は空港で済ませ、ペットボトルを持ち込み、シート指定は運まかせで、荷物を機内に持ち込み、保険に加入しなければ、最低価格のチケットをゲットできます。
私も何度かLCCに乗っていますが、これまでは機内持ち込み手荷物の規定や運用は緩く、ほとんどフリーパスで持ち込めました。しかし、最近はほとんどのLCCが機内手荷物の規定を改定し、運用も厳しくなっているようです。手荷物の持ち込み容量を超えた場合には、フライト距離により追加費用(事前予約より割高)が掛かりますのでご注意ください。
機内持ち込み手荷物のサイズ・重量など
私が利用したことのある、LCC5社の機内持ち込み手荷物の規定をまとめてみました。スクート以外は横並びで、以前より厳しい方向に改定されています。スクートも今後同様に改定される可能性はあるのかと思います。
機内に持ち込める手荷物はメインのキャビンバッグと小さな手荷物の2つです。メインバッグの最大サイズは56cm×36cm×23cmが多く、多くの中型のキャリーケースはこの規格に合わせて作られています。
小さな手荷物についてはハンドバッグ、紙袋、パソコンなどのことで、各社でサイズが定められていますが、常識的な大きさであれば問題ないと思います。
サイズよりも問題になるのが重量で、スクート以外はメインとサブバッグを合わせて7kgが総重量になります。以前は重量制限が10kgだったり、メインバッグだけが対象でサブバッグには重量制限がなかったりして、ほとんどフリーパスで搭乗できました。現在はまだ厳格な運用はされていないようですが、手荷物の持ち込み制限は厳しい方向に向かっています。ちなみにハードシェルのキャリーケースは重量が3kg以上あるのでご注意ください。
エアアジア | ジェットスター | スクート | 香港エクスプレス | ベトジェット | |
数量 | メイン+サブ | メイン+サブ | メイン+サブ | メイン+サブ | メイン+サブ |
高さ | 56cm | 56cm | 54cm | 56cm | 56cm |
長さ | 36cm | 36cm | 38cm | 36cm | 36cm |
奥行き | 23cm | 23cm | 23cm | 23cm | 23cm |
重量 | 合計7kg | 合計7kg | 合計10kg | 合計7kg | 合計7kg |
エアアジア
ジェットスター
スクート(タイガーエアー)
香港エクスプレス
ベトジェット
現在の運用状況
私が今月(2018年8月)LCC社に乗ったときの機内持ち込み手荷物の運用状況をお伝えします。ソフトシェルのメインバッグと肩掛けのサブバッグを持って、LCCにチェックインしました。
ジェットスターとベトジェットは、メインバッグのみチェックイン時に重量を計測されました。私の場合はサブバッグは計量外でしたが、この辺りは係員の裁量になるのかもしれません。以前はチェックイン時に手荷物の重量を計量されることは殆どありませんでしたので、厳しい方向に向かっているのは間違いないのかと思います。
LCC | 空港 | 運用 |
ジェットスター | スワンナプーム | メインバッグのみを計量 |
ベトジェット | ホーチミン | メインバッグのみを計量 |
エアアジア | 香港 | フリーパス (他の客は計量されていた) |
東南アジア間のLCCは機内に手荷物持ち込めば、殆ど片道1万円以下で利用できます。便利なエアラインなので、機会があればLCCを利用した旅行もお試しください。
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