タイの携帯電話について基本的なことを説明します。私の使用しているDTACの事例で説明しますが、他社や東南アジアの各国でも基本的な仕組みは同じです。
携帯電話の基本
日本の携帯電話(格安SIM除く)は、機種、電話番号、各種プランをまとめてサービスしています。タイを始めとする東南アジアの各国は機種、電話番号、各種プランをバラバラに準備するのが基本です。
2.SIMカード(電話番号)
3.パッケージプラン(データー・通話など)
携帯電話(機種) SIMフリー携帯
日本では各キャリア専用の携帯電話(SIMロック)が使用されていますが、タイではそのような概念がなく、SIMフリーと呼ばれる汎用機種を使用します。タイで使用するにはSIMフリーとして売られている携帯か、後からSIMロックを解除して使用する必要があります。海外で携帯電話を使用する予定のある方は、契約期間中にSIMロックの解除をしておくことをお勧めします。SIMロックを解除しても日本の携帯はそのまま使用できるのでご安心ください。
一昔前までは周波数(バンド)による利用制限がありましたが、最近の携帯であればSIMフリーになっていればどの機種でも使用できると思います。
SIMカード
SIMカードは電話番号情報の含まれた、携帯電話にセットして使用するカードです。
携帯電話会社
タイにはAIS、True、DTACが3大キャリアがありますが、どこの会社でも大差ありません。既に4Gが標準になっており、速度も場所によっては50Mbps以上で使用できます。タイの地方にバスや電車で移動しても、一部で3Gになりますがほとんどの区間で快適に繋がります。東南アジアの中でもタイの携帯電話はトップクラスの回線品質です。
SIMカードの種類 プリペイドとポストペイド
SIMカードには前払いのプリペイド方式と後払いのポストペイド方式がありますが、手軽に利用できるプリペイド方式が主流です。
SIMカードでは携帯ショップ、コンビニ、空港などで購入できます。各社何種類かのSIMカードがありますが大差なく、売れ筋のSIMカードを販売していると思います。近年個人情報の登録が義務付けられ、購入時にパスポートの提示が必要です。SIMカードは1枚50バーツくらいから買えますが、店によっては手数料を上乗せして販売しているところもあります。
SIMカードは携帯にセットするだけで使えると思いますが、依頼すれば店員がやってくれます。最近はアクティベートやAPNの設定は不要の場合がほとんどです。
ツーリストであれば、SIMカードと後述するパッケージがセットになった、ツーリストSIMを空港などで購入するのが便利だと思います。1週間くらいデーター通信と通話ができるSIMカードが、どこの国でも千円前後で売られています。ツーリストSIMでもチャージすれば、そのまま同じ電話番号で使い続けることはできると思います。
チャージ(トップアップ)
SIMカードには利用可能残高がありませんので、事前にチャージして使用します。タイではトップアップというのが一般的で、コンビニでやってもらうのが一番簡単です。いろいろなチャージ方法があり、日本からでもクレジットカードでチャージ可能です。
SIMカードには有効期限があり、最大で1年間です。チャージすると有効期限が延長され、100バーツをチャージすると1ヶ月くらいの割合で伸びます。また、DTACはDay Giveawayというサービスで、有効期限を延長することができます。私もツーリスト時代にこの方法で、タイの電話番号を固定していました。
有効期限を延長するには、事前に200バーツ以上を消費(チャージではない)する必要があります。その後に「*113*30*9#」へダイアルすれば、2バーツで30日間延長されます。他にも90日、180日の延長ができます。
セルフサービスナンバー DTAC
SIMカードには残高やデーター使用量を確認する、セルフナンバーサービス(無料)があります。携帯電話から、指定の番号に電話するとSNSで問い合わせ内容が返ってきます。
いろいろな内容を確認できますが、私が普段利用しているのは、残高(*101*9#)とデーター残量(*101*1*9#)の2種類のみです。DTACの場合は末尾に「*9」をつけると、英語で返信があります。
データー・通話パッケージ
SIMカードだけでは通話がメインで、データーパッケージを購入する必要があります。購入はセルフナンバーを使い、パッケージの番号に電話するだけです。
いろいろな種類のパッケージがありますが、私は月5G使用できるプランに299バーツで加入しました。5G到達後も64kbpsで使い続けることができ、ブースターと呼ばれるパッケージを購入すればデーター容量を増やすこともできます。また、音楽のストリーミング再生は無料で、アマゾンミュージックも利用できました。パッケージは頻繁に変わっており、年々使用容量が増えています。
DTACのパッケージは1度加入すると、月次プランは12ヶ月、週次プランは52週自動継続されるのご注意ください。ただし、DTACのサポートセンターにメール(英文)を送れば、いつでも自動更新は停止できます。また自動更新の停止に失敗しても、プリペイドの残高以上に請求されることはないので、安心ください。
現在は海外に行く時に携帯電話を持つことは必須になってきており、携帯電話に関する基本的なことは知っておいたほうがいいと思います。また、1回限りの訪問であれば、現地でツーリストSIMを購入するのが簡単でお薦めです。
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